主に、「β-グルカン」などの水溶性食物繊維の働き
水溶性食物繊維が大腸内で腸内細菌のエサとなり(発酵)、酢酸やプロピオン酸、酪酸などの「短鎖脂肪酸」が生じる。すると酸の刺激で大腸の動きが良くなるから便通が改善する。短鎖脂肪酸が増えると腸内のpHが下がり、腐敗の原因となる菌の増殖が抑えられる。
短鎖脂肪酸には、
1 腸の上皮細胞のエネルギー源になって腸のバリア機能を高める
2 異物に対抗する免疫細胞を増やす
3 病原菌にすばやく反応し、感染を防ぐ
といった多彩な働きがあり、腸の免疫力アップに役立つ(Cell Host Microbe 29, 2, 202-14, 2016)。
主に、不溶性食物繊維の働き 大腸で水を吸って膨らみ、便のかさを増し、大腸の動きが良くなるから便通が改善する。また、腸内細菌の格好のすみかとなり、腸内環境を整えるのに役立つとも考えられる。